平成28年度プラスチック技術協会特別講演会・技術交流会

主催:プラスチック技術協会

後援:(地独)大阪市立工業研究所

日程:平成28年6月3日(金)

場所:大阪市立工業研究所 小講堂

参加費:無料

特別講演会 15 時30 分~17 時

「高分子の精密合成とプラスチック材料への展開」

大阪大学大学院基礎工学研究科 物質創成専攻 教授  北山 辰樹

 高分子の研究分野では、1990年代初めころから、「精密重合」という言葉が使われ始め、1996年からNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のプロジェクト「独創的高機能材料創製技術の研究開発」の一分野として「精密触媒重合の研究開発」が発足し、2001年からは「精密高分子技術プロジェクト」として引き継がれ、2007年まで10年以上にわたる研究開発が産官学を巻き込んで進められた。「精密重合」とは、できるだけ精密に高分子を合成することを目指す重合をさす。何をもって「精密」というかについては議論のあるところであるが、本講では高分子の分子量とその分布,置換基の立体配置,末端基の化学構造,枝分れ構造などの化学構造を設計通りに作り分ける重合反応と規定して,主にアクリル系モノマーのイオン重合を中心に最近の進歩を述べる。また、精密重合の工業化の例についても紹介したい。

技術交流会 17時30分(予定)~

会場  「いおり」; JR森ノ宮駅近く(一般3,000 円)

<本講演会は終了しました>