沿 革

 プラスチック技術協会はプラスチック産業が黎明期から発展期にさしかかる昭和28年(1953年)に、関西のプラスチック関連企業メンバーに より、プラスチック技術の向上・普及を目的に「関西プラスチック技術研究会」として発足いたしました。その後、昭和30年に「プラスチック技術研 究会」と改称し、昭和45年からは「プラスチック技術協会」として現在に至っております。 発足時、大阪市立工業研究所所長であった大島敬治が発 起人となり、企業会員70社、個人会員40名が参加し、初代会長には住友化工材(株)(現住友ベークライト(株))常務取締役中尾忠雄が就任しま した。

 発足当初から、海外プラスチック誌に現れた新技術の紹介などの月例会、大阪工研 協会との共催によるプラスチック講習会、機関誌「プラスチック ス・エージ」の編集などの活動をおこなってきました。さらには昭和30年から39年まで、在阪百貨店を会場としたプラスチック総合展を開催、昭和 33年から41年まで大阪国際見本市に「プラスチック工業館」を特設、昭和41年(第1回)から昭和61年(第12回)まで隔年東京と大阪交互で 開催された日本プラスチック見本市(JP)に共催参加、またプラスチック・サンプル集、分子モデル、プラスチック技術スライドの製作、高強度ポリ マーアロイ研究部会、プラ技サロンの開催など、多彩な活動をおこなってきました。

 現在、大阪産業技術研究所 森之宮センター(旧 大阪市立工業研究所)研究員の研究成果と企業の新技術・新製品紹介を中心とした、通算270回を超えるプラスチック技術講演会、通算70回 を超える「プラスチックがわかる基礎講座と成形加工・分析評価の体験実習講習会」、改訂22版に及ぶプラスチック入門書として定評の「プラス チック読本」の編纂・発行、随時開催の工場見学会・特別セミナー、プラスチック関連雑誌・単行本の公開閲覧などの事業を行っています。

プラスチック技術協会歴代会長名は次の通りです。
 初代会長  中尾忠雄(住友化工材(株)) 昭和28年就任。
 第二代会長 小野 正(住友化工材(株)社長) 昭和30年就任。
 第三代会長 大島敬治(住友ベークライト(株)、元大阪市立工業研究所) 昭和39年就任。
 第四代会長 永井 進(元九州大学教授、元大阪市立工業研究所) 平成7年就任。
 第五代会長 福田明徳(元大阪市立工業研究所) 平成18年就任。
 第六代会長 田中光秋(元大阪市立工業研究所) 平成20年就任。
 第七代会長 長谷川喜一(元大阪市立工業研究所) 平成24年就任。
 第八代会長 上利泰幸((一社)大阪工研協会 理事、元大阪市立工業研究所、
        元大阪産業技術研究所、元奈良先端科学技術大学客員教授)令和4年就任、現在に至る。