第269回プラスチック技術講演会

主催:プラスチック技術協会

後援:(地独) 大阪産業技術研究所 森之宮センター

日時:令和3年 11月 26日(金)14時00分 ~16時15分

場所:大阪産業技術研究所 森之宮センター内 3階大講堂

参加費:会員1冊無料、2冊目からは2,000円、一般3,000円

研究成果および関連技術   14時00分 ~ 15時15分

「環境対応プラスチックの現状と精密合成法による新しいポリ乳酸」

大阪産業技術研究所 森之宮センター 物質・材料研究部   門多 丈治

 プラスチック廃棄物、とりわけマイクロプラスチックの地球環境への影響が懸念される中、諸外国および日本において 容器包装材料への規制強化が進められている。一方でプラスチックは社会生活の基盤材料であり、その利便性を放棄することはできず、その根本的解決策の 一つとして生分解性プラスチックへの転換が世界的に注目されている。本講演では、これらの現状を概説し、当研究所で開発した精密合成技術による構造制 御されたポリ乳酸とその優れた特徴及び実用化に向けた取り組みについて紹介する。

新製品・新技術紹介   15時30分~16時15分

「シーリングを活用した試薬の安定性向上技術の紹介」

林純薬工業株式会社 試薬化成品部 小西 博史

 試薬は研究、実験、検査等を行ううえで欠かせないものであり、社会の基幹産業として関わる分野や用途は多岐にわた る。また、ニーズや規制・法律の改正(REACH規則や食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度等)に伴い、求められるラインナップや品質、規格 等は変化し続けている。一般的に試薬は製造直後から徐々に変化し、一定の品質を下回れば廃棄されるため、変質を抑制する必要がある。近年の持続可能な 開発目標SDGs等への取り組みの一環として、この度当社が採用した、簡便かつ実用的な手法で試薬の安定性を向上させる技術について紹介する。