第274回プラスチック技術講演会
「これまでにな い高熱伝導性や低誘電損失特性を目指した高分子材料の開発」
主催:プラスチック技術協会
後援:(地独)大阪産業技術研究所
日時:令和5年11月22日(水)14時15分 ~16時30分
場所:大阪産業技術研究所 森之宮センター内 3階 大講堂
参加費:会員1冊無料 (2冊目からは2,000円),一般3,000円
研究成果および関連技術 14時15分 ~ 15時15分
「h-BN粒子の表面修飾や配向構造がその複合エポキシ樹脂の熱伝導率へ及ぼす影響
― 接触熱抵抗や接触確率、配向性の効果の考察 ― 」
高分子系の放熱材料について、電気絶縁性で高い熱伝 導率をもつ窒化ホウ素(h-BN)粒子を複合した材料に関する検討が盛んにされている。しかし、h-BN粒子系では、その表面修飾や分散状態が複合材 料の熱伝導率に複雑に影響し、それらの効果をきっちりと見極めることができない。そこで我々は、まず表面状態と配向状態を評価し、その熱伝導率への影 響を検討した。また、粒子の配向状態を独自の方法で測定することで、板状粒子であるh-BN粒子の接触確率の変化の効果と配向効果を分離して評価する ことに成功した。本講演では、その研究成果について報告する。
新製品・新技術紹介 15時30分~16時30分
「高放熱用重合性液晶化合物の低誘電損失化」
これまでの重合性液晶化合物(PLC)を用いた
高熱伝導材料の研究において、殆どの場合で光学用途にデザインされた重合性液晶がそのまま使用されており、屈折率異方性(Δn)が高い、すなわち
配向時の誘電率が高くなるような構造のPLCが検討されてきた。近年はbeyond5G/6G化の流れにおいて、半導体モジュールの内部などに用
いられる放熱部材にも低誘電損失化が求められており、PLCもその低誘電損失化が必要である。本講演会では、JNCで開発している高熱伝導率を保
ちながら低誘電率化を目指したPLCの実例について紹介したい。
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(地独)大阪産業技術研究所 森之宮センター内 プラスチック技術協会事務局 前田 宛