第275回プラスチック技術講演会
主催:プラスチック技術協会
後援:(地独)大阪産業技術研究所
研究成果および関連技術 14時30分 ~ 15時45分
「環状オリゴマー構造を有するフェノール樹脂硬化物の性質」
近年、電子材料や航空宇宙などの分野で使用される高 分子材料には非常に高い耐熱性が要求されるようになってきている。そこで講演者らはフェノールの環状オリゴマーであるカリックスアレーン構造に着目 し、その構造を有する熱硬化性樹脂を作製した。得られた硬化物はカリックスアレーンの剛直な環構造に起因する非常に高いガラス転移温度や熱分解温度を 示すとともに、カリックスアレーンの環サイズによっても物性が大きく変化することが明らかとなった。本講演ではその研究成果を報告する。
新製品・新技術紹介 16時00分~17時00分
「フィールド・フロー・フラクシネーション(FFF)と相対粘度計(DSV)のご紹介」
フィールドフローフラクシネーション(FFF)
はカラムなどの固定相を使用しない分離分析の手法で、サイズ排除カラムクロマトグラフィー(SEC)などで課題となる吸着やせん断などがありませ
ん。またエマルジョンやゲルのような完全に溶解していないサンプルの分離を行うことも可能です。また、相対粘度計(DSV)システムは希釈ポリ
マー溶液の粘度を測定する装置です。従来のウベローデ粘度計と比べより迅速で再現性の高い測定が可能です。本講演ではFFFとDSVの原理や測定
例をご紹介させていただきます。
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(地独)大阪産業技術研究所 森之宮センター内 プラスチック技術協会事務局 前田 宛